佐藤翠

個展「Fascinated Times」

Pink closet 2013 acrylic on canvas 194.0 × 194.0 cm ©Midori Sato

佐藤翠は1984年愛知県生まれ。現在は名古屋市を拠点に制作しています。
色とりどりの服が詰まったクローゼット、高いヒールの靴が勢揃いした棚、鮮やかに彩られた花々など、女性であれば一度は憧れる光景を佐藤翠は私たちに見せてくれます。一方作品の細部へ目をやると、大胆なタッチや意図的な塗りムラは対象の輪郭を曖昧にして抽象性を帯びていき、観る者をそのまま画面の中に取り込むような吸引力を発揮します。
芥川賞受賞作家・中村文則の小説『去年の冬、きみと別れ』(2013年、幻冬舎)の装画、また『花椿』(資生堂)では原田マハの短編小説の挿画を手がけ、今年3月には伊勢丹新宿にて公開制作を行うなど、佐藤翠はその活躍の場を広げています。「VOCA展2013現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(2013年、上野の森美術館、東京)では大原美術館賞を受賞。受賞作は同美術館に収蔵され「Ohara Contemporary」(2013年、大原美術館、岡山)にも出展されました。
今回の展覧会には、イギリス滞在時に制作した作品が出品されます。観る者を幸福へと誘う宝石のような作品をぜひご覧ください。

 

作家プロフィール

佐藤翠

1984年愛知県生まれ。2008年名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業。在学中ディジョン国立美術大学(フランス)へ交換留学し、2010年東京造形大学大学院造形学部修士課程を修了。平成29年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスにて研修を行いました。

色とりどりの服が掛かったクローゼット、高いヒールの靴が並ぶシューズラック、鮮やかな花々。佐藤翠の絵画は女の子の憧れが詰まった宝石箱のようであり、大胆で素早いタッチがモチーフの輪郭を溶かし、具象性と抽象性が共存しつつ鮮やかな色彩と卓抜な構成が強い魅力を放ちます。また絵画の魅力、喜びに溢れ、「ほのかな、かすかな官能性の香りがいわば隠し味のように重なって、比類ない豊麗な世界」(高階秀爾『ニッポン・アートの躍動』(講談社)を生み出しています。

主な個展に「Diaphanous petals」(ポーラ美術館アトリウム ギャラリー、神奈川、2019年)、「Bouquets」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2019年)、「Orange glow」(Green Art Flowers Gallery、パリ、フランス、2018年)、「Reflections」(Roppongi Hills A/D Gallery、東京、2017年)など。主なグループ展に「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(愛知、2016年)、「絵画を抱きしめてEmbracing for Painting -阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果展-」(資生堂ギャラリー、東京、2015年)などがあります。

作品は、芥川賞受賞作家・中村文則の小説『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎、2013年)、女性作家集団「アミの会(仮)」の短編小説集『アンソロジー 嘘と約束』(光文社、2019年)の装画や、『花椿』(資生堂)にて原田マハの短編小説と挿画でコラボレーション、コスメブランド「RMK」とのコラボレーションによるメイクアップキットが販売されるなど、その活躍の場を広げています。「VOCA展2013 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(2013年、上野の森美術館、東京)では大原美術館賞を受賞、作品は同美術館に収蔵されました。

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