加藤美佳

個展「カナリア」

Canaria 1999 oil on canvas 194.0 x 194.0 cm ©Mika Kato

加藤美佳は1975年生まれ、愛知県立芸術大学美術科油画科を卒業し、現在は同大学院同研究科2年に在学中です。絵を描くために、まず少女人形を造り、それを写真に撮ってキャンバスに描く。今回はこの手法で政策されたペインティング3点を発表いたします。加藤にとって、まったく初めての展覧会となります。

作家プロフィール

加藤美佳

加藤美佳は1975年、三重県生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業後、2001年同大学院修士課程修了。同年、五島記念文化賞美術新人賞を受賞しました。現在三重県を拠点に制作活動を行っています。小山登美夫ギャラリーでは2000年と2006年と2度の個展を行っています。2001年水戸芸術館で個展「クリテリオム48」を行った後、加藤の作品は国内外の様々な展覧会に出展されています。2001年アイオワのデモイン・アート・センターから始まったグループ展「My Reality ? Contemporary Art and the Culture of Japanese Animation」は、ニューヨークのブルックリン美術館他全米を巡回。そのほか、「CASINO 2001」(2001年、SMAK、ゲント、ベルギー)、村上隆キュレーションによる「ぬり絵」(2002年、カルティエ財団現代美術センター、パリ)、「絵画新世紀」(2003年、広島市現代美術館、広島)、「ジャパン・ライジング」(2003年、パームビーチICA、フロリダ)、「六本木クロッシング」(2004年、森美術館、東京)、「オフィッチーナ・アジア」(2004年、ボローニャ近代美術館からイタリア巡回)、「ベリー・ベリー・ヒューマン」(2005年、豊田市美術館、愛知)、「アイドル!」(2006年横浜美術館)などに出展。2005年には、ロンドンのWhite Cube /Jay Joplingでも個展を行いました。

加藤はまず自らの手で人形を作るところから制作をスタートさせ、長い過程を経てその像をタブローに仕上げます。オブジェを作り、写真撮影をし、それを地図のように足がかりにしながら、少しずつキャンバスに描き込むという作業によって、描かれる対象は単なるモノでは無く、魂を吹き込まれた普遍的な人間存在そのものへと塗り替えられて行きます。
完成した絵画の印象は、明晰なスーパーリアリズムの冷ややかさとも、呪術的な力を呼び起こすマジックリアリズムとも異なる、アンヴィヴァレントな感覚を私たちに与えます。粘土の人形たちにほどこされた思い思いの装飾-ビーズの飾りや帽子、また添えられた動物の骨や花、鳥の形のブローチなどは、少女たちが夢想する理想的な世界を形作るロマンティックなオブジェであると同時に、孤独な彼女たちにそっと寄り添う、小さな友達のようでもありました。近年描かれた、グラスビーズを使って作られたオブジェなどの新しいモチーフもまた、彼女が身近な場所から見いだしたものばかりです。

1975年 三重県生まれ
1999年 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2001年 愛知県立芸術大学院美術研究科油画専攻修了

五島記念文化賞美術新人賞受賞
2004年 「六本木クロッシング」展インターナショナル・アドバイザリー・ボード賞