名知聡子

個展「告白」

沈黙の瞳 Eyes in Silence 2009 acrylic on canvas 227.3 x 181.8 cm ©Satoko Nachi

<作品紹介>
名知聡子の作品には、たびたび作家本人や、友人が描かれます。叶わなかった想いや、こうありたかった状況など、作家自身に現実に起こった出来事や、友人から聞いた話しをもとに、濃く、深く考え続けた内容を、画面に描き出していきます。それは、作家の想い人とのエピソードであったり、友人の個人的な相談だったりするのですが、それらを繰り返し思い返したり、練り回したりし続けるうちに、個人的なディテールは見えなくなっていき、そこから浮かび上がるエッセンスのようなものだけが残り、それが作品に強度を与えていきます。特徴である細かい筆致や、象徴的なディテールは、観客に強い印象を与えます。
また、名知のペインティングのサイズは大きなものが多く、オペラシティで発表された「幸福と絶望」においては長さ11メートルいう大きさです。それは、観客を包み込み、自分の描き出す世界以外を見えなくしたいからだ、と名知は言います。

<展覧会について>
今回の個展では、熊本市現代美術館にて発表したペインティング2点と、4m x 8mに及ぶ巨大なペインティングほか、新作ペインティング4点、写真作品を2点展示予定です。想い人へのメッセージともとれる作品シリーズと、友人をテーマに描いた新作です。
写真作品も、名知が想い人へ渡したプレゼントをテーマにしたものなどで、制作の根底には一貫して同じ流れがあります。

 

作家プロフィール

名知聡子

名知聡子は1982年東京生まれ。2005年名古屋芸術大学美術学部を卒業、現在は愛知を拠点に制作活動をしています。小山登美夫ギャラリーでは3度の個展を開催しており、2016年には大原美術館のARCO(Artist in Recidence in Kueashiki, Ohara)プロジェクトにて、倉敷で滞在制作しました。主な展覧会に「マインドフルネス!高橋コレクション展 決定版2014」(名古屋市美術館、2013年)、「JAPANCONGO」(国立現代美術センター・グルノーブル、フランス、2011年)、「子どもアートinみえ」(三重県立美術館、2011年)、「Passion Fruits Picked from The Olbricht Collection」(me Collectors Room Berlin、ベルリン、2010年)、「花・風景 モネと現代日本のアーティストたち」(熊本市現代美術館、2009年)があります。

1982年 東京生まれ
2005年 名古屋芸術大学美術学部卒業
現在、愛知を拠点に制作活動