廣瀬智央

「ケルビーノ」

Installation view from “Cherubino” at 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery, Tokyo, Japan, 2013 ©Satoshi Hirose photo by Kenji Takahashi

【展覧会について】

廣瀬智央は1963年東京都生まれ。1989年多摩美術大学卒業後、1997年ミラノ・ブレラ美術アカデミーを修了し、現在もミラノと東京を拠点に活動。異文化の体験を推敲し日常的な素材を用いて視覚化した、透明感と浮遊感を伴う作品を制作しています。主な展覧会に「レモンプロジェクト 03」(1997年、ザ・ギンザアートスペース、東京)、「2001」(2000 年、広島市現代美術館、広島)の個展の他、昨年開催の「混浴温泉世界 2012」に出展、現在今年10月23日オープンのアーツ前橋にて「遠い空、近い空:空のプロジェクト」を展示中です。本展のテーマは「旅」。本展タイトル「ケルビーノ」(伊語で自由に天と地を往来する「知天使」の意味)のように、長年ミラノで生活し頻繁に世界中を旅する廣瀬にとって、空はどこでも見上げられる日常の鏡のようなもの。「空のシリーズ」の写真作品や、本展にて初の発表予定の写真「夜のシリーズ」、その他空への想いが結晶になったような「BLUE BOX」、宇宙の縮図ともいえる「Beans Cosmos」、ブラックストーンを使った「ポッツオ・デル・モンド」など立体作品を合わせ展示致します。旅とは、異なるフェーズを見せ新たな「日常」を見つける行為でもあります。日常忘れかけた気づきを探しにぜひお越しください。