増井淑乃

個展「将に啼かんとするや」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、2018年12月20日[木]- 1月7日[月]

走り去る馬  Run Away Horse  2017  watercolor on paper mounted on panel  53.0 x 72.9 cm  ©︎Yoshino Masui

増井淑乃 個展 「将に啼かんとするや」

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery 渋谷ヒカリエ8階
2018年12月20日[木]- 2019年1月7日[月]
OPEN:11:00-20:00
入場無料
※12月31日[月]は18:00までの短縮営業、1月1日[火]は休廊となります。

オープニングレセプション:2018年12月20日[木]18:00-20:00(作家も在廊予定です)
アーティストトーク:2018年12月20日[木] 19:00-

この度、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、増井淑乃「将に啼かんとするや」を開催いたします。
増井淑乃の作品は繊細で細密な水彩画です。紙に水彩で下地を塗り、時間をおいてから何度も重ねて描かれる画面には、滲みによってできる偶然の効果と意図的で入念な描線によって独特のテクスチュアがつくりだされます。増井が身近な存在として観察してきた猫や馬、鳥などは、作品のなかで背景と重なり、まるで神話に登場する動物のように描かれます。本展では新たに、色鉛筆をベースにコラージュを施した作品や、馬をシンプルに配置して描いた作品を制作。展覧会タイトルの「将に啼かんとするや」のように、増井の中で何かが産声をあげようとしているのかもしれません。小山登美夫ギャラリーでは2年ぶりとなる本展では、常に自分自身と対話や格闘をしながら制作する増井の旧作から新作までを展示いたします。

【アーティスト・ステイトメント】
4年程の引籠生活を経て、28歳で転がり入った会社では、今までの欠点が全て美点とされた。 世の中には決まり事を無視して、それで迷惑かけても平気な連中がざらにいて、過日の威勢はどうした、むしろ変なのはアンタ達、しっかりしてよ。
過去、私が直面したあの日々は何だったのか。
私は描かなくてもいい世界を手に入れた。
同時に、「私が直面したあの日々」の産物である奴との奇妙な駆け引きが始まった。
「もう描けない」を奴は私に言わせない。強くもない強さが何かの声を適当に出しているような。
私と奴の共鳴度やそれぞれの干渉歩合のうえに絵が乗っている。その振れ幅は一定せず、作品は揺らぎの中を転がる。
ただ、美術そのものが一定の形を持たず、現代においては「全俺が泣いた」レベルに分散化されているのだから、それが一人の中でまた細分化されても全く問題ない。 
言葉を持たない奴が気まぐれにやったことを、私が説明する。そんな日々だった。
ー増井淑乃

展覧会の詳しい情報はリンクをご覧ください。
http://www.hikarie8.com/artgallery/2018/12/yoshino-masui.shtml

作家プロフィール

増井淑乃

増井淑乃は1976年静岡県焼津市生まれ。静岡県立清水南高校芸術科に進学後、多摩美術大学美術学部芸術学科で東洋美術を研究、現在東京を拠点に活動を行っています。芥川賞作家である磯崎憲一郎のデビュー作『肝心の子供』(第44回文藝賞受賞/ 2007年、河出書房新社主催)の装画となった他、世界中のキュレーター、批評家によって推薦された1975年以降生まれの作家を紹介した書籍『Younger Than Jesus: the Artist Directory』に、片岡真実氏により選出、掲載されています。小山登美夫ギャラリーでは2006年、2008年、2011年、2013年、2016年と5度の個展を行っており、2016年1月には駿府博物館にて個展を開催しました。

1976年 静岡県焼津市生まれ
1999年 多摩美術大学美術学部芸術学科卒業