岡崎裕子

個展「PETAL 花びらの器」

©︎Yuko Okazaki

柔らかな白釉に施されたのびやかに羽ばたくとんぼのレリーフなど、日常の生活に馴染みつつも優美でモダンな岡崎裕子の陶芸作品は、草花や虫、季節の移ろいなど自然の美しさへの感動を表現したアールヌーヴォーの精神にも通じ、丁寧に日々の暮らしを楽しむということを思い出させてくれます。

小山登美夫ギャラリーでの3度目の個展となる今回は、今までの作品にも度々あしらわれてきた花のモチーフをさらに追求し、「幼い頃に見た花の記憶を辿りながら、指紋が残るほどしっかりと一枚一枚自分の指で作った」というPETAL(花びら)がより立体的に施され、200枚もの花びらをまとった鉢や、花に舞う蝶のような、白地に金彩を施した器など約200点を展示します。作家自身、「器の中に広がる世界に、体中で飛び込んで行くような、とても楽しく不思議な経験だった」と語り、その言葉を体現するように生き生きと立ち上がる花びらが、ドレスを飾る繊細なレースのように器を彩ります。岡崎の新たな挑戦となる本展を是非ご高覧下さい。

 

作家プロフィール

岡崎裕子

岡崎裕子は1976年東京都生まれ。株式会社イッセイミヤケにて広報として勤務した後、茨城県笠間市の陶芸家・森田榮一氏に弟子入り。5年の修業期間を経て、2007年に独立。現在は、海と山に囲まれた自然豊かな横須賀に自宅兼陶房を構え制作活動をしています。